CL2021横浜決勝戦で不正行為が行われたのではないか?と疑惑が浮上

先日大盛りあがりを見せたCL横浜

決勝戦は少々煮え切らない膜引きとなりましたが、その裏である疑惑が噴出している模様…

炎の結晶の積み込みが行われた?

【決勝】ポケカCL2021横浜 決勝トーナメント ズガドーン VS ザシアンV+ザマゼンタV

不正疑惑が出ているのはズガドーンデッキを使用した側のプレイヤー
話題となっているのは決勝戦の動画の24分20秒~からのシーン

選手の現時点の手札はウッウV、火打ち石、マーシャドーの3枚
手札にエネルギーがなく、ズガドーンや3エネのレシリザではザマゼンタVに対して十分な攻撃が行なえないところです
かといって火打ち石を使うとマーシャドー・ウッウを切ることになり無人発電所が場に出てる今それはかなりしたくない選択肢…

クイックボールでクロバットVを選択します


本来ならそこでクイックボールの効果は終了し、デッキをシャッフルするはずですが、なぜかデッキの閲覧を続ける選手

なおこれはサイド落ちやデッキ内容の確認などではありません
それはもう3回ぐらいやってます


そして炎の結晶を見つけたところでデッキを半分に割り、デッキの一番下に持ってきています
エネルギーが必要な今、とても欲しいカードです


そしてデッキを半分にし、片方に差し込む横入れシャッフルを行っています

しかしこの時手元に注目してみると、彼はデッキを半分にした上側だけを差し込むことを繰り返していることが見て取れます

当然この方法ではデッキの下側の一番下のカードの位置が変わることはありません


そしてよくあるシャッフル(ヒンドゥーシャッフルというらしい)を行います

このシャッフルは通常上の数枚を順繰りに下に送っているのが普通ですが、選手は上のカードをごっそり減らしていっているのが見て取れます
ちょうどデッキの半分を下に送り、次に半分の半分ぐらいを送っている…ような感じ

やってみればわかりますが、この方法をとれば一番下のカードをデッキの上から数枚の位置に送ることは簡単にできます

そして本来ならここで山を複数に分け相手の指定の順番で重ねるorデッキの上数枚をデッキ下に送るのですが、選手はそのままマーシャドーをプレイ

ここでジャッジや対戦相手の指摘が入ればよかったのですが、残念ながらそのままプレイは続けられていきます

【追記】
どうやらここは相手のカットを忘れていたわけではなく「相手に山札の上から何枚か下に送るか聞いたらそのままでいいとなったのでカットはなかった」ということらしいです
動画を見返してみると確かにシャッフル後に何かのやりとりをしているのは聞こえます(何を言ってるかまではわかりませんが…)


そしてクロバットVで引いた炎の結晶をプレイしています


そして炎エネ6枚を使用しザマゼンタVを一撃で倒します

うーん…

選手のデッキは結晶4積みかつそれまでに消費したのは1枚だったので「普通に引く」ということもありえなくはないですが…
ですが今回手元にあった結晶は1枚のみで「あの結晶」が手札に来ていたと言われても仕方がなさそうな所

さらにこの選手、同じ疑惑行為を2回やっているのです


それがこの同じ決勝戦7:21のシーン


彼はジラーチを選び出すと同時に素早く炎の結晶を同様の手法でデッキ下に送り、その後も同じような横入れシャッフルを行っています

ただ横入れシャッフルが終わって動きが止まったところでジャッジから指摘が入ってヒンドゥーシャッフルを行っています
今回全体を通してジャッジの問題を指摘されているかたもちらほらいますが、ちゃんと仕事しているシーンがありました
ただやはり全てのシャッフルに指摘を行うのは難しいのでしょうね…

なおこの時行われたヒンドゥーシャッフルは先程の怪しいヒンドゥーシャッフルとは全く動きが違うのが見て取れると思います

この後すぐにジラーチの効果を使うのですが、回収したのは火打ち石でした
そもそも火打ち石は手札に持っていたので少々不満そうな表情をしているのが伺えます

ちなみにこの時も山を分けて相手に切らせる…といった行為はありませんでした


この選手の他のシャッフルのシーンを見ればわかりますが、他の場面ではちゃんと自分から山を分けて相手に選択させています

例の炎の結晶がほしそうなシーンだけ分けていないのが疑惑の目を向けられている一因かもしれません

遅延行為疑惑?

選手のプレイを見返してみると

・クイックボールなどで対象のカードを選択した後一度山を置いて手札を見てもう一度山を探す行為を何度も行う
・すぐにクイックボールなどで山を再度見るのに、その前のカマドで選択した後に念入りにシャッフルする

といった不可解なシーンが数多く映っています
選手が遅延行為を疑われている一因ですね
それ以外にも場を動かさずに手札をシャッフル(シャカパチ)するシーンなどが非常に多いです

実際に選手と対戦相手のプレイ時間を抜き出してみると…


予選25分

選手使用時間:930秒
相手使用時間:485秒


準決勝25分

選手使用時間:880秒
相手使用時間:606秒


決勝35分

選手使用時間:936秒
相手使用時間:623秒

すべての試合で件の選手は相手の1.5倍近い時間を使っていることがわかります


ズガドーンというデッキは基本的に有限のリソースを切って戦うデッキなので、仮に長期戦になると必ずガス欠を起こします

その一方で本戦には以下のルールが適応されています

どちらかのサイド残り枚数が2枚以下⇒サイドの残り枚数が少ない方の「勝ち」。
サイドの残り枚数が同じ⇒延長戦となり、勝利条件を満たす、もしくはサイド枚数がより少なくなった方の「勝ち」。

ズガドーンは後のことを考えずにエネを切ることで瞬間的に高い火力を出し相手のVMAXやTAGを倒してサイドを取ってしまえます

その後数ターン何もできなくなってしまいますが、そこですぐに時間切れになってしまえば問題ありません

例えば上の準決勝の対戦を見るとズガドーンGXでエネを7枚切ってセキタンザンVMAXを倒してサイド差をつけているのがわかります

その後の展開は新たなセキタンザンVMAXにストーン闘エネが3枚にムキムキパッドがついており、場のエネを切りきったズガドーン側は倒し切るのがとてもむずかしい存在となっています
(ファイアローVでは4回は攻撃しないといけないし回復の可能性もある)

この後結果的にポケモンキャッチャーがオモテになってサイドを取りきって終わるのですが、仮に裏だった場合そのまま対戦が続けばセキタンザン側の逆転もありうる展開でした

しかし時間切れルールにより仮に裏だったとしてもズガドーン側の勝利となってしまうのです

そういうわけでズガドーンは互いのターン数が少ない状態で時間切れを迎えるというのが一番強いといっても過言ではありません

もちろんそれを狙った…という証拠はどこにもありませんが、少なくとも時間を相手より露骨に多く消費していることには間違いないです

デッキについて

また上位プレイヤーのデッキ一覧が掲載されているのですが、選手のデッキは難易度が非常に高いです

他にもズガドーンで入賞されている方はいますが、ほとんどのデッキが溶接工4+クロバットVに加えてデデンネGX・ワタシラガV・ザシアンVなどドロー能力を持つカード+それらをサーチするカードを追加で採用しています
またこのデッキはジラーチも3枚しか入っていません


話題にもなったファイアローVもドロー技を所持してはいますが、動画内では使用は確認できませんでした

これらのカードを削った分特定のデッキ対策になるようなカードなどを入れられているわけですが、事故の危険性は当然上がっているはずで大会を安定して勝ち進むのが難しい構築となっています
このデッキで勝ち進んだ裏に不正があったのだとしたら、やるせない話です

結局の所黒なのか?今後と対策

今回は動画が残っているということで選手に疑惑の目が向いていますが、おそらく公式が表向きに何かしら動くということはないと思います

確実に黒といえる証拠はなにもないからです

カードを他所から手札に加えるなどの決定的な不正行為と異なり、あくまで怪しいだけです
「たまたま炎の結晶がデッキの下にあった」「炎の結晶をたまたま引いた」「相手にカットしてもらうのを忘れた」などといえばうやむやになることは間違いないし、もしかしたら本当にそうだったのかもしれません

遅延行為に関してもズガドーンデッキはサーチやリソース管理など時間を使う事が多いから、となるでしょう

対策としてはこちらが気をつけるしかなく相手のシャッフル後はカットを徹底するぐらいしかなさそうです…

遅延行為に関しても相手に促すしかないですが、実際の所決勝では2回も相手に早くプレイするようにお願いしてこの結果だったという情報もあります(直接聞いたわけではないですが)

将棋のように対局時計を導入しないのかという意見もありますが、カードゲームは相手ターン中に相手に確認を取ることも多いので難しいのでしょうね…

世界大会ではこのような事が言われないように、選手の方々にはクリーンな試合を心がけてほしいと願うばかりです

なおこの動画は今後同じ手口が使われないため、またうっかり相手に怪しまれないための注意喚起の意味で出していますので選手の個人情報の書き込みや誹謗中傷などは行わないようによろしくお願い申し上げます